子育てのイライラが解消する自分の愛し方
子育てに関するイライラを全てなくすという考え方ではなく、自分を満たすことで子どもへのイライラを減らすという考え方のお話です。
子育てをしていると、何もかもイライラしてしまうことがあると思います。
わたしも、保育士一年目の0歳児担当の頃、泣いている赤ちゃんに、
「どうして泣くの!?」「なんでわたしをそんなに責めるの?」という感じでとてもとてもイライラしていました。
イライラすればするほど、子育てが「しんどい。」と思うようになり、
怒ってしまう自分にとても罪悪感を覚えていました。
そんなわたしが、「子どもといると本当に幸せ!」「楽しくってしかたがない!」という気持ちに立ち返られるようになった方法をお伝えしたいと思います。
目次
◆赤ちゃんにイライラする本当の理由
それは、完全に他力本願な赤ちゃんに嫉妬しているからです。
「なんじゃそりゃ?意味分からん!」
と言う声が聞こえてきそうですが、まあ聴いてみてください。
お子さんが生まれたばかりの頃、「生まれてくれてありがとう」「愛してるよ」「本当に幸せ」と心の底から思ったことではないでしょうか。
純真無垢な寝顔や笑顔、泣き顔、おっぱいやミルクを飲む姿、
全てに愛おしいと感じた瞬間があったと思います。
けれど、いつの間にか、「なんでそんなに泣くの!?」「いつまで泣いてるのよ!」「今やってるじゃない!」「どうしてわたしをそんなに責めるの?」「いい加減にしてよ!」「~できたら偉いね」「上手ね」「~しないと~してあげないよ」
そういう言葉や気持ちでいっぱいいっぱいになり、
そんな自分を責めるという毎日。
でも、少しだけ立ち止まってみてください。
疲れてらっしゃるかと思いますが、すこしだけゆっくりと深呼吸をしてみてください。
そして、その言葉は普段聞いたことがありませんか?
「そういえば、そんな言葉ってそういえばどこかで聞いたことがあるかもしれない…」
そうです。それは、あなたが自分に受けてきた言葉たちです。
親や周りの大人から、
無意識のうちに刷り込まれてきた言葉たち。
そして、刷り込まれた言葉たちによって、
あなたはその言葉を脳内で再生することが多くなってしまいました。
自分という素敵な存在を、
何かあれば責め、何かができれば褒めるが、何もできない自分はダメな人間だと決めつける。
そうやって、自分で自分を傷つけていました。
自分を否定して生きてきました。
わたしは、それに気がついたとき、ひどくショックを受けました。
だって、自分で自分を傷つけるという感覚が当たり前すぎて、
「自分で自分を痛めつけていただなんて。」
という風に思ったからです。
ところが、です。
ところがどっこいです。
赤ちゃんたちにはそれが全くといっていいほどないのです。
「自分は愛されて当たり前」
「自分は泣いたら誰かがお世話してくれて当たり前」
「笑っただけで人を幸せにできる」
「他人と比べる?なんで?自分であるから素敵なのに!」
「なーんにもしてなくても人から愛される」
「存在しているだけで自分って愛されちゃうのよね~」
「誰かに合わせる?なんで?無理」
「よし。さっきは立てなくて転んじゃったけど、次は絶対立てるわ。当たり前」
という超超、ポジティブ!!!!!!!
というよりも、不純なものがない分、
純粋に自分の存在の価値というものを知っているんですよね。
だから、な~んにもしていなくても人から愛される
という赤ちゃんにわたしは嫉妬していました。
だって、わたしは長年、
何かしなければ愛されない、
何かができなければ価値がない、
と思い込んでいたのですから。
しかし、ベイビー師匠は違います!
生まれただけで誰かを幸せにした
自分は生きているだけで愛される
自分にはなんだってできる
というとんでもない自信の持ち主なのです!笑
そりゃ、嫉妬してしまいますよね。
これが、根本的な原因ではないかとわたしは思っていますが、
その解決法は後ほど。
次は、具体例を用いてお話していきますね。
◆~しなければならないが一生懸命なあなたを苦しめる原因
では、日常でイライラする時ってどんな時でしょう?
わたしは、時間のないとき、自分の状態がよくない時、
とてもイライラしていました。
ワーキングママさんだと、いつもより起きるのが遅くなってしまい、
早くしないと、仕事、保育園に間に合わない!!!
というときに限って、派手に牛乳をこぼしたり、
いつもは自分で着る服を着せてと言ったり、
くまの靴下じゃないと嫌だ!!とだだをこねてかんしゃくを起こしたり、
かと思えば、靴を履かないと怒ったり…
そんな時、もう怒りが爆発してしまいますよね。
「早くしてって言ってるじゃない!!!!!!!」
「いい加減にして!!!!!!!」
「本当とろいんだから!!!!」
と言葉を投げつけてしまう時もあると思います。
「どうして怒ってしまうんだろう?」
「どうしてあんなことで叩いてしまったんだろう?」
「どうしてこの子を可愛いと思えなくなってしまったんだろう?」
時間がたつと、そうやって自分を責めてしまう。
一生懸命なだけなんですよね。本当は。
しっかり育ててあげたいって思っているだけなんですよね。
この子と一緒に笑いあいたいだけなんですよね。
では、根本的な質問いきますね。
あなたの中にこんな考えはありませんか?
「子どもはしっかりと育ててあげなくちゃならない」
「夜はしっかり寝かせてあげなくちゃならない」
「ご飯は好き嫌いなく食べさせなくちゃいけない」
「遊び食べなんてしちゃいけない」
「時間通りにしなければならない」
「自分でできることは自分でしなければならない」
などなど。
これらは、あなたの中の常識とよばれるものだと思います。
常識と聞くと大抵の日本人はよいもの、
身につけておかなければならないもの。
という認識をされる方が多いのではないかとおもいます。
しかし、アインシュタインはこう言っています。
「常識は18歳までに作られた偏見のコレクションである」
だって、考えてみてください、
「なんでしっかり育ててあげなくちゃならないんですか?
子どもは自分の力で育っていきます」
「どうして夜は寝かしつけなくちゃいけないんですか?
眠たくなったら勝手に寝ます。もしくは、一日くらい寝なくても死にません!」
「どうして好き嫌いがあっちゃいけないんですか?
大人だって嫌いなものは食べませんよね。それでも、他でエネルギーの補填ができます。」
「なんで遊び食べしちゃいけないんですか?それよりも、生きて行く上で、食事は楽しいものだ!という感覚を育てる方が楽しいし、大切だとわたしは思うのです」
「時間通りに本当にしなければなりませんか?例えば、会社にある制度を使ってみるとか、出勤時間を遅らせてくれるところもあります。遠慮して使っていないということはありませんか?というよりも、ぶっちゃけますと、時間通りにしないでいい環境や仕事だってあると思うんです。(中々伝わりにくいし、「うちはシングルなのよ!働かなきゃやってられないのよ!」などの声が聞こえてきそうですが…。
けれど、わたしはシングルマザーでも幸せに働き、子育てをし、彼氏もいらっしゃる方知っています。
時間通りにしなければならない。というのは自分で自分の枠を作っているだけで、
本当にそうなのか、もっと広い世界を見て、もっと広い視野で考えてみてほしいのです」
「自分でできることは自分でしなければならないというのも、また思い込みです。
わたしも、この思い込みが強い方でした。母親から、「自分のことは自分でしなさい!」とよく言われていたからです。けれど、大人になり、本当にそうなのか?と疑問を持ち始めました。
自分が何時間もかけてパソコンの作業をするよりも、得意な友人に頼んで、お礼をしたり、言ったりすることは本当に悪いことなのか?と。
わたしは絵を描くことが好きなので、「これちょっと挿絵にしたいから描いてほしいんだけど」と言われたら、喜んで描きます。そして、「ありがとう。こういうのが欲しかったんだ。」
と言われれば、心から嬉しくなります。
人に頼られて、それを助けるというのは、本当はとても幸せな行為なのです!」
と長くなりましたが、要は、イライラしている原因の底には、
あなたの~しなければならないという思い込みが働いていることが多いという話でした。
◆イライラの解消法~怒りに対する罪悪感を手放す
自分の中に、様々な思い込みがあることをお話しましたが、
今度はその怒りに対しての思い込みを解いていきたいと思います。
あなたは、怒ることをとてもいけないことだと思っていませんか?
「え?そりゃわたしだって人から怒られるの嫌だし、
人を怒るのも疲れるし…」
と思ってらっしゃると思います。
わたしも思っていました。
けれど、アングリーワークというものに出会って、
自分の感情を感じきると勝手にそれは消えていくという感覚を体感しました。
例えば、なかなか育児に参加してくれない夫に怒りを覚えているとします。
けれど、あなたはそれを夫に伝えられずにいる、または、伝えたとしても、「俺は忙しい」
などで取り合ってもらえないとします。
腹立たしいですよね。実に腹立たしい!
わたしなら蹴ってしまいそうですが。笑
そこは置いておいて。
あなたが一人の時間を狙って、怒りの感情を爆発させます。
クレヨンしんちゃんに出てくるねねちゃんのママみたいな感じで、
人形にどすどすやってもいいですし、大声で罵倒してみてもいいですし、
あなたの腹の底からでてくるものを外に表現してみてください。
すると、怒りの感情は自分を認めてもらえた!
と思い、すっと消えてくれるのです。
怒りという感情を、いけないものだ!と決めつけて、
見ないようにしているから、いつまでも怒りくんが怒るのです。
怒りくんだって見てほしいんですよ。
だって、あなたから生まれたあなたの一部なんですもん。
自分に生まれた感情は、怒りだろうが悲しみだろうが、痛みだろうが嫉妬だろうが、
全てを受け入れてあげてください。
ネガティブと一般的に表現される感情を無視すれば無視するほど、
追いかけてくるものなのです!笑
怒りくんも、悲しみちゃんも、痛いくんも、嫉妬の炎ちゃんも、
全部全部、あなたを幸せにしてくれる、あなたの一部なのです。
◆子どもよりも先に一番に大切にしたい人
Step1:自分を心の底から大切にすると決める
もう書いちゃってますが、人生で一番大切にする相手は、
子どもではありません!
自分です!
「こいつ、なんてこと言うんだ!」「子どもは親の宝だろうが!」
という批判は、これを聞いてからにしてください。
自分というものを満たしていれば、自分は幸せだし、
自分が幸せなら、子どもも幸せなんです!
当たり前ですか?笑
でも、多くのお母さんが、自分のことより子どものことを優先していると思います。
なぜなら、ベイビー師匠、チャイルド師匠は自分軸、自分時間でしか生きられないから。
「だったら、結局、子ども優先でしなくちゃならないじゃない。」
いえ、自分優先でいいんです。
自分が先にご飯を食べたっていいんです。
赤ちゃんの身の回りに、窒息の危険になるものさえなければ、
先に寝たっていいんです。
赤ちゃんや子どもが寝ていれば、旦那さんといちゃいちゃしたって、
sexしたっていいんです。
自分を満たしていいんです!
我慢しなくていいんです!
自分のことを世界で一番大切にしたらいいんです!
こういうことを言うと、育児放棄しているなんて言ってくる人とかいるんですよ。
でも、みんな順番間違えてるんですよ。
世の中のお母さんって、
子ども→夫→自分
っていう優先順位じゃないですか?
いや、違うんです。
優先順位はこう!
自分→自分→自分→子ども、夫
なんです!
自分の欲求を十分に満たせば、
自然と余裕が生まれて、
人に優しくできるものなのだとわたしは思っています。
Step2:自分の感情を見守る
先ほども、お話しましたが、怒りや悲しみについての感情に罪悪感を持たないで、
感じきるとすっと消えるのです。
しかし、自分の感情を出し切ることに慣れていない人は、
自分の感情を客観的に見るというよりも、
どうしても監視になってしまいがちです。
ですから、
「あ~また怒っちゃってる。」
「あ~また悲しんでるよわたし。弱すぎ。」
なんて、結局自分を責めてしまう思考に戻っていってしまうのです。
(しかし、自分というものをずーっとずーっと置き去りにしてきた人は、
自分を知って輝きだすまでには、時間は必要なんです。
でも、戻っても戻ってもあきらめないこと。
自分は幸せになるって、
自分を一番に大切にするって決めたんだ!
って泣いても、転んでも、いつもそのことだけは心に刻んでおいてください。)
そこで、感情については見守る。です。
監視ではありません。
自分に湧き起こってくる感情を、
ただ事実として見守ってください。
Step3:その感情の先にどんな思いの裏(枠、常識、思い込み)があるのか知る
で、大抵その感情の先には、思い込みが潜んでいます。
わたしならば、自分のことを自分でやらない人間が嫌いでした。
だから、気分ややる気でできない自分はダメ人間だと思っていました。
そこには、自分のことは自分でやる!
という母親からの言葉があったからです。
しかし、それは、母親の価値観です。
(母もまた、祖母から価値観を押し付けられて、自分というものを分析しないできたのかもしれませんが)
自分の本当の価値観ではない!
というのに気がついてからは、
素直に、「数字系が苦手なので手伝ってください。でも絵を描いたり、アイディアを出すのは得意なので、そういうのがあったら言ってください。」
と言えるようになりました。
人に助けを求められるって素敵なことですよね。
Step4:どんなダメな自分でも愛してあげる
わたしはおっちょこちょいです。
何度も同じミスを繰り返します。
ケアレスミスが多いです。
数字が苦手です。
そんな自分は地獄行きぐらいにダメなやつだと思っていました。
これも、思い込みですね。
他人から、「なんでそんな簡単なこともできないの?」
「やる気あるの?」
など、言われた経験から、
ダメ人間なんだと思い込んでいました。
そんな自分のことをちっとも愛せませんでした。
けれど、ある時、
自分っていうものをSNSでさらけ出したんですね。
自分がくそだと思っていた過去や、
最低だと思っていたこと、
かっこいい自分や、可愛い自分じゃなくて、
情けなくて、かっこわるい自分を他人に見せることにしたんです。
すると、「そういう気持ちすごく分かるよ。」「心裸にしてしゃべってくれてありがとう」
と自分ではびっくりするような反応が起きたんです。
「な、なんだ。自分がずーっと隠し持ってた感情や、過去なんて、
本当はたいしたこと(いい意味で)なかったんだ」
というのが分かったんです。
自己開示ってやつですね。
そうして、ダメな自分を少しずつ少しずつ、認められるようになっていきました。
かっこいい、できる自分って、
自分の半分なんですよね。
いくら、できる人であっても、
それは半分の自分なんです。
できないこと部分も含めて、
ひとつのま~るい自分になるんですよね。
Step5:少しずつ「好きだよ」「愛してるよ」「一緒にいたいんだよ」という本音を相手に話す
まず、自分に言ってあげてください。
これ、ほんと、自分に素直になれない人(過去のわたし)には、
とてもとても難しいことでした。
好きだよ。。。。。。。
ぬぬぬぬぬうぬうぬうぬぬううぬぬぬぬぬうぬうううんぬううんんんーーーーーーーー!!
と悶絶するくらい難しいことでした。
なんせ、自分が好きじゃないですからね。
自分が好きじゃない人は、
好き、愛してる、大切というのが、実に難しいことだったりします。
でも、言うんです!
はい。ここはスパルタです!笑
ここまでやってきたあなたなら必ずできます。
言うんです!
最初は、「なんだよ。気持ちわりい」
と自身に思おうが、
言うんです。
それが、あなたを幸せにするんだから。
(脳は、自分と他人の言葉の区別がつかないから、
自分に愛してるというのと同じ効果が現れます。)
慣れてきたら、自分の身近な人にも言ってください。
自分のために。
そうすると、自分のためだけにやった行為で、
子どもも、夫も、自分も幸せにすることができます。
◆子どもは面白い!子育ては楽しい!
とまあ、長くなりましたが、
子育てでグーグルさんで検索すると、
イライラ、やめたい、つまらない、などなど。
とても辛いワードがたくさん出てきます。
だけど、子どもって本当はとっても面白いんですよ!!!!
大人にはない枠のない発想力!!!
子どものつぶやきなんてほんと天才か!
と思いますから!!!
雨の音を聞いて「雨の音楽みたいだね」
とか、
風が吹いてきたら、
「風さんと一緒に遊ぼう」
とかね!!!!
な、なんて可愛らしいんだ!!!!!!!!!!!!!!!
と思う毎日でございます。笑
(現役保育士4年目)
◆最後に:子どもは一人の大切にしたい人間であるということ
これが、一番伝えたいことだったりします。笑
日本は、元々エイジ(年齢)差別が強い国だったりします。
「子どもだから~しちゃいけない」
「年寄りなんだから黙ってて」
というような、その年齢であるから、
できない、はなせない、分からない、
などの人格否定や、差別のことです。
わたしは、子どもたちを一人の人間だと思っています。
だから、対等に話すし、
感情もぶつけあうし、
仲直りもする。
それでいいのではないかと。
本来、人間と人間が接することに、
年齢というものなど関係ないのではないかと、
わたしは思うのです。
自分が一人の人間として生きていれば、
子どもに対してもそうして接することができる。
そんな、大人がたくさん増えれば、
子育てって悩む必要なんてなかったんだ!!!!
ただ、ありのままの自分で子どもと人生を隣で歩けばよかったんだ!!!
と子育てや、生きるということに、
楽しさを感じてくれる方がたくさん増えるのではないかと思っています。
本当に本当に長くなりました。
最後までおつきあいくださりありがとうございました。